産業教育フェアー
専門高校による産業教育フェアーが昨日から奥山の県立武道館で開催されている。毎年のことであるが、水産高校の缶詰が魅力である。去年はコンベンションでの全国大会で大いににぎわって、楽しく、本土の高校の展示即売会もあった。今年は野球場まえの駐車場が使えずに、規模も大分縮小されている。運良く缶詰は購入できた。産業教育フェアーは日ごろの教育活動の発表が主に行われるものと思うが、沖縄工業高校の土木科の「赤土の処理の方法」で、普通に考えると上から汚水を流してろ過すると思う、しかし彼らは下に汚水を流して、ろ過をする装置を各段階で囲って浸透圧で上に澄み切った水が流れて段階を追って綺麗な水にする装置のようである。なんで土木でこんなことを考えるのと聞くと、環境を考えることも土木の分野と言う。土木は橋やダム、トンネル、道路をつくる技術を学ぶものと思っていたら、こういうことも学ぶようである。このフェアーを通して優秀な中学生が専門高校に入学して各専門の分野で活躍して欲しいと思う。商業高校は各高校のパンフレットを置いていて、観客の注意を引こうとする意思があり、少子化の状況を踏まえて、学校の意欲を感じる。これからは農林高校の時代になりそうな気がする。食の安全や安心を確保する、研究や流通などを確立していくことで、安心して暮らせることになる。これまで高度成長で工業の果たしてきた役割や成果は大きいが、これからどのようにな分野で社会に関わるか課題が多いように思う。水産の分野もこれまで従事してきた方々が高齢化しているとするなら、若い優秀な技術者が必要ではないかと考えたりする。本土では専門高校が整理統合されていく時代に、沖縄の専門高校が頑張っていることを示す産業教育フェアーであって欲しい。