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2009年01月29日

父親

父親は55年前に亡くなっている。私が小学校3年の時である。明治43年の生まれで、今生きていれば99歳になる。一中から山口高等学校(山口県)を経て、九州帝国大学の医学部を出て、小児科医として、県立病院で働き、戦争、戦後の苦しい時代に自分の体を悪くして、44際の若さで、亡くなった。当時は子供として親が亡くなる事がどういう意味かも分からずに、多くのお客さんが家に来ることを喜んでいたことを憶えている。また安謝の火葬場で、最初に火をつけたり、遺骨を甕に入れたことも憶えている。父との思い出は少なく、ただ「自分の事は自分でせよ」と教えられた。患者のことを最優先に考えていて、自分の子供のことには気が廻らない。医者として多くの子供の死を見てきたのに、自分の死は怖いと無宗教の父は誰か賛美歌を歌ってと頼んだと言う。死後は無と言っていたというが、死の直前は恐怖以外に何もないようである。今日は中学生の時に父の写真をみて描いた絵を額縁に入れて見ようと思い、画材店へ行く。適当に買ってきて、額縁に入れてみる。父の姿を撮った写真は少なく、残念な気がするが、最近、祖先の生き方にも関心を持つようになってきた。時々残り少ない人生の時を考えると、懐かしい昔のことが気になる。前向きに老後のことにも気をつけなくてはいけないが・・・。



Posted by ノブー at 23:34│Comments(0)
 
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