
2009年04月27日
真心?
真心とは?辞典によると「親身になって尽くす気持ち」とある。かつての帝国ホテルの料理長村上信夫氏の言葉に「料理の極意は研究と愛情と真心である。」と言う。これは料理に限らず全てのことに通じるように思う。今日人参のスープを作る。知識も技術もないので、真心だけで作る。これはなるべく丁寧に食材を切り、丁寧に炒め、丁寧に煮る。丁寧とはなるべくコンロからはなれずに見て、手を動かすことである。この丁寧さが真心に通じるものと考える。知識や技術がありすぎて、丁寧さに欠けて、要領だけで上手く仕上げることが多い。教師も初任者は知識も経験もなくて、真心と一生懸命さで生徒の心を動かすことが多いが、10年もすると経験と要領だけで生徒の心をつかめない教師もいるのではないか。職人は丁寧さと研究を地道に重ねて仕事をするので感動を与える職人さんが多いように思う。知識も技術もない時には初心に帰って真心で仕事に向かうことが大切かと思う。この真心と少し違う言葉に適当がある。これは「本格的に対処するのではなく、一応つじつまが合うようにして当面の事態を収拾する様子」とある。この言葉はストレスを回避す時には必要なことで、厳密に対応してもそう違いがない場合には適当につじつまを合わせる場合が多い。「50歩100歩」とか「当たらずとも遠からず」という言葉は好きである。真心と適当をうまく使い分けて、初心の真心を忘れずに、時には適当にストレスを避けて楽しく充実した仕事が出来るようにしたほうが良いのではないかと考える。
Posted by ノブー at 23:58│Comments(0)