
2009年05月15日
酒
久しぶりに、パンの専門家の先生と酒を飲む機会をつくり、神里原のバーに行く。フランスパンを持って行き食べてもらうとその原料について色々と言う。普通は美味しいか、好きかを言うが、原料や作った時間などというのはさすが専門家である。パンを作ることに情熱をもち、職人としてプロとしての姿勢や考え方を聞く。職人は無口というのは仕事以外に無駄なことは言わないものと思ったが、彼は職人は六口という、これは五感に一つ多く、おしゃべりをする口が加わり、六口で職人は自分の五感で得た感覚や技をを大いにしゃべって相手に伝えるべきだという。パンの作り方も世界共通で、言葉をこえて理解が出来るという。パンは粉と水その他の原料で作るようだが、丁寧にパンに語りかけるようにこねたり伸ばしたり丸めたりして温度にも時間にも気を使って形を整えて祈るように釜に入れて結果をみるという、技術や知識の上にパンに対する愛情と誤魔化さない真心を持ってパンを作るように感じた。酒は飲む人の心を開き、これまでやってきたこと、今一生懸命にやっていること、これからやりたいことなど限りなく言葉にして語る働きをする。だから人は皆酒を飲み語りたい欲求を満たしていくのだろうか。今日の酒は聞いていて心地よい語りを導いてくれたようだ。酒により身を滅ぼす人もいるようだが・・
Posted by ノブー at 15:36│Comments(0)